<<戻る

中尾 卓嗣



氏名:
中尾 卓嗣
ふりがな:
なかお たかつぐ
肩書き:
ボランティア食と環境教育アドバイザー
出身都道府県:
和歌山県
生年(西暦):
1962
現住所:
和歌山県
主な経歴:
1962年和歌山県生まれ。
1989年農林水産省入省 近畿農政局の統計、企画、食育推進部門を歴任
2001年近畿農政局「食・農・環境学習支援プロジェクトチーム」事務局
2006年4月〜2008年3月まで環境省 近畿地方環境事務所 温暖化対策普及促進専門官
2008年4月から農林水産省大阪農政事務所
2000年度から幼保園、小・中・高・大学生、保護者、教職員、医療関係者、消費者などを対象に750件を超える出前講座を実施
子どもの心と体の健全な育みについて、身近な食と環境をテーマに自らの体験を交えて解説。ユニークな教材、情熱的で笑いあり・涙あり、関西弁の喋りは好評で、各種メディアにて多数紹介される。
通称 大根役者:芸名「うんこ博士」

上記肩書き以外の「主な役職」:
琉球大学長寿科学研究プロジェクト客員研究員(食育担当)

■お話のジャンル・領域

<その他のジャンル>

食育・環境教育  家庭、学校、地域の連携

■メッセージ

 生きていく上で必要不可欠な食べもの1つをとって見ても、世界中から食べ物が輸入され、加工食品があふれ、「飽食」といわれる現代社会。食料自給率はカロリーベースで41%と先進国中最低で、日常生活と農業・漁業・林業の現場が遠く隔たってしまいました。田んぼや畑を見たことがないという子どもたちも増えています。目の前の食べものは誰がメニューを考え、誰が調理したのか。それは誰が栽培(捕獲)し、それらはどのように育ってきたのか…。人のつながり、自然のつながりが見えにくくなっていることは事実です。

「いまの子どもたちはモノの大切さを知らない・感謝の気持ちがない」とよく耳にしますが、気持ちがないのではなく感謝するところを身近に感じることができないのです。作物の栽培、食材の購入、調理などの実体験からの学びを意識した取り組みを進めることと、時間的・地理的に体験ができない条件下においてはどのような取り組みが可能なのか…。できないという理由を見つけるより、できることを考え取り組みましょう。

 日本は世界で輸出されている約1割の食料を輸入し、多くの食べ残し廃棄物を出しています。これらの多くは、これまた輸入した石油を使って焼却処分されているのです。

 地球上に住む約67億人のうち、9億6千万人の人々が飢餓に苦しみ、5秒に一人の子どもが飢餓が原因で亡くなっています。子どもたちの多くはこの事実を知らないのです。 子どもたちは実に優しい。頭が柔らかい。自分以外の者や物を思う心に満ちあふれています。その子どもたちの心に何を映すのか、それは私たち大人が早急に考えなければならないことだと思います。

 食と子育ての深いかかわり・・・なんでもあるこんな時代だからこそ、もう一度立ち止まって考えなければならない問題があります。

 本能で空腹を感じ、摂食で空腹は満たされ、摂取栄養素で体(脳細胞も)は作られます。しかし、「感性」で「心の空腹」を感じるのであって、胃の満腹感や栄養素ではこれを満たすことはできません。時間や経済力によって家庭でできることは違います。見た目の豪華さではなく、その状況下で子どもに向き合うことが必要なのです。栄養バランスだけで心の健康は保たれません。質素でも自分のために少しでも時間を使ってくれたことを感じることができる生活が必要なのです。

 また、「お腹がすいてもう我慢が出来ない」このような状態で食べる「ご飯」の美味しさ、これはご飯が出来るまで「我慢した」結果の「大きな喜び」です。ジャンジャック・ルソーは「子どもを不幸にする一番確実な方法は、いつでも何でも手に入れられるようにすることである」と説いています。我慢の後の喜び、努力の後の達成の喜びも必要ではないでしょうか。

 私達には将来の人々の権利や他の生物が地球上で生存する権利を守る責任があります。ヒトの代謝は自然界の動物と何ら変わりなく、自然を無視して生きていくこはできません。地球に優しい生き方とは、実は健康的な生き方でもあります。自然に目を向ける心は、人に目を向ける心を育み、人を大切にする心は、ものを大切にする心を育みます。何より自分を見つめ自分を大切にする心の醸成につながるのではないでしょうか。

■主な著書・雑誌記事等


お問い合わせはこちら:農文協(食と農の応援団事務局)