
氏名:
宇根 豊
ふりがな:
うね ゆたか
肩書き:
元農と自然の研究所 代表理事
出身都道府県:
長崎県
生年(西暦):
1950
現住所:
福岡県
主な経歴:
1973年 福岡県農業改良普及員 1978年 減農薬運動を提唱 1989年 新規参入で就農 2000年 福岡県退職 2001年 農と自然の研究所 代表理事 2010年 同 解散
上記肩書き以外の「主な役職」:
農水省生物多様性戦略検討会委員 福岡県景観審議会委員 生き物文化誌学会理事 農学博士
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■お話のジャンル・領域
<食文化>
食と自然のつながり
<農>
農的ライフスタイル
有機農業
生産技術_全領域
生活文化・農村文化
自然環境、政策、技術論
<食農教育>
田んぼの学校
■メッセージ
一杯のごはんには、赤トンボが何匹付随しているのでしょうか。オタマジャクシはどうでしょうか。キンポウゲは何本?涼しい風は何秒くっついているのでしょうか。私たちは米は生産物、メダカやホタルは生産物ではないと、平気で分別しますが、それはまともな価値観でしょうか。いつのまにか、ごはんと自然環境がつながっていることが忘れられています。両者を結んでいる百姓仕事が見えなくなったからです。 狭く、浅く、短い技術、カネになるものしか生みださない近代化技術が隆盛になり、「安全で、おいしく、安く、安定して輸入される食べもの」なら問題ないという論理に反論できなくなりました。あたりまえの、まともな農が、そこに、いつも、存在しなければならない根拠が見失われました。 先日も衝撃的な事態を見聞しました。田んぼをつぶす道路の計画に対して、米の価値では反対できないのです。住民は「田んぼは減反で余っているのではないか。米は新潟県から買えばいい。」と言うのだそうです。「道路の方がずっと重要だ。」ということでしょう。「いや、百姓のオレが困る。」と言っても、「私だって、失業中なんだ。」と言われれば、二の句が継げません。ところがその田んぼの水路に、メダカが見つかると事態は一変するのです。メダカはすでに絶滅危惧種で、そこの小川に、いつも、泳いでいるから価値があるのであって、水槽で保存したり、遠くに見学に行けばいいというものではありません。メダカを守るために、田んぼは守らなければならないという論理は説得力を持つのです。このことは戦後の農業観を、根底からくつがえしてしまいます。カネになる生産と、カネにならないものを切り離したときから、農業の堕落は始まっていたのです。 こうして、農業再生の新しい思想が生まれました。農は、メダカ(自然)によって守られるのです。それは決して恥ずかしいことではありません。百姓は、ずーっと生きものと一緒に生きてきたではありませんか。
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■主な著書・雑誌記事等
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